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■ 日本文化を考える
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第１７回 志
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日本の若者たちが、未来に生き甲斐を持っていないという。最近の世論調査などで、そんな結果がよく報告されている。諸外国と比較しても、とくに日本の若者がそうらしい−それはそれで、まぁいいじゃないか、という意見もあるだろうけど、やはり若者の魅力は「志」にある、と私は思う。
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そこで、私の見聞から独断的に言うと、今日、志ある若者はＮＧＯなどのボランティアのグループにいる、と思っている。「あぁ、いい若者たちがいるな」と直感すると、未来が見えてくるようで、こっちも嬉しくなる。人間は、やることがないと、いくらでもだらしなくなるし、また、目標を持てば、恐ろしいようなことも仕出かすものだ。とりわけ若い人にとってそうだ。
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近頃の外務省とか、外務大臣をめぐる一連の騒動を拝見していて、私が痛感するのは、ＮＧＯの若者たちのスガスガしさである。小泉さんは、こういう若者たちを押さえつけて、古い政治屋さんたちの側についた。残念だった。
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柳父 章
(やなぶ あきら)
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長いこと翻訳について考えてきましたが、そこから出発して、今は比較文化を専門にやっています。これから日本文化を、他の文化と比較して考えていきます。
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告知板
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- 柳父章さんのＨＰ
- 「翻訳語を読む」光芒社
- 「文化」三省堂
- 「翻訳の思想」ちくま文庫
- 「翻訳語の論理」法政大学出版局
- 「翻訳語成立事情」岩波新書
- 「愛」三省堂
- 他著書多数
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