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■ 定有堂雑記
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第一回
隠れ里
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「ミニコミ」そして「ミニコミ的人間関係」が好きと口にしつづけて久しいですネ。定有堂書店という古色蒼然とした店名も、もともとは「定有」というミニコミから持ち運んできたものです。
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「ミニコミ」は、かつてはガリ版とかで、書斎でもつくれたものです。書斎という個人のイリュージョンの場に、最も近しいものといえるでしょうか。「直ぐ」つくれるということの喜びが充満してますよネ。「直ぐに」というのは時間的にもですけど、この世のわずらわしさをはぶいてという意味もあります。「制度」抜きにいってみたいネ、というところです。
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「ミニコミ的人間」って何でしょう。それはどこへも行かない人間かと思います。自分の＜身の丈＞からどこへも行かない。だから自分の問題とは、この自分の＜身の丈＞の輪郭をくっきり明らかにする、それだけ。これは「縮み」がちな考えでしょうか。なぜ「縮み」がちか。拡散させるものへの反発作用がそうさせるのでしょうネ。
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ホームページって、秘境めいていいですネ。「隠れ里」というところでしょうか。「ミニコミ好き」は、境界をあいまい模糊と生きている人たち。すぐやりたい、待てない、首を突っ込みたい、でも「制度」にちょっかいを出して欲しくない。関わりたくない。
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この「隠れ里」は、本好きと本屋好きの広場です。なぜかいつもこの足は「本屋」へと歩んでしまいます。
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そんなことの始まりです。
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○本屋とは何だ
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○開業の日々
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○本屋さんのつくり方
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○定有堂雑記
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奈良 敏行
(なら としゆき)
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定有堂書店店主。１９８０年開業。人との触媒としての「本」に関心。サークル、ミニコミ好き。スタンスは「町の本屋」。オブセッションは「本屋の青空」。趣味は、本読み、ノートパソコン、本屋。００年６月からは「本好き、本屋好きな」人たちと、ｗｅｂｓｉｔｅ.ｔｅｉｙｕという「隠れ里」に住む。
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告知板
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